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あたしの甘い王子さま
第7章 ライバル君、登場

掴んできた手の感触と、ふんわりと香ったそれで誰なのかはすぐ分かった。


何故って、この香りを嗅ぐと落ち着くんだもん。



ギュッと抱き締められて耳元に届いた大好きな声で
『晶....』
そう呼ばれて確信。


『部長?』


顔をあげたら塞がれた唇。
ビックリして、身動きできない。
数歩後ろに押されるように下がったら、あたしの背中は壁と接触。


手にしていたファイルとポーチはなんとか落とさずにすんだ。



あとは、始めに戻っていただけたらよろしいかと........。





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