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第7章 ライバル君、登場

笹山さんよりずいぶん若い男性と小柄な女性が、デザートと共に部屋へ足を踏み入れる。


「松元部長、瀬上さん。実は彼ら、後輩なんだよ。今回の試食品作りに協力もしてくれたんだ。近々、ここのスタッフになる予定だからよろしくお願いしますね」


この部署のみ、スタッフの増減管理は笹山さんに一任されている。
モノ作りの素人、人事部ではパティシエの事なんて深くは知らない。


それならば、
『共に働く人選は経験者にお任せ』
そんな話で纏まったのが、笹山さんを受け入れるひとつの条件だったらしい。


「二人とも、少しいいかな？今回の提案者で今後も共に仕事をしていくことになる方達だよ」