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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第42章 暖かい食卓
そう言って優しく微笑む鞠子様。
「海斗があんなに必死になるのは莉愛菜ちゃんにだけよ。
それだけは、分かってあげてね。」
その笑顔は息子を思う母親のそれだった。
「…あたし……」
あたしは、すき……なのだろうか。
海斗様の事が。
最近自分でも、海斗様に対する気持ちが変わってるのは自覚してる。
好き……かはわからない。
「あたし、自分の気持ちにしっかり向き合ってみようと思います。」
海斗様への気持ち。
それが何なのか、今はまだわからないけど。
海斗様があたしに向けてくれる優しい笑顔、優しい声。
これからそれにちゃんと向き合っていきたいと思う。
海斗様の為に、あたし自身の為に。
海斗様があたしに与えてくれるもの。
今日とても実感したあの気持ち。
「でもひとつ確かなのは……海斗様といると、海斗様が傍にいてくれると……とても、安心します。暖かい気持ちになれるんです。」