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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第52章 愚かな自分


おれにとってもこの決め事はかなり重大事項で。


目の前に莉愛菜がいるのに触れない。

あの白い肌も、赤い唇も触れられない。

あの敏感な身体に指を、舌を這わせる事も。


それは俺にとっては拷問だ。


だから早くそんな日々を終わらせたくて1日中働いた。

そうしていれば、帰った時には疲れきっていて莉愛菜を抱きたいと思ってもすぐ眠りに落ちるから。


おれの禁欲生活で理性を保つにはそれしかなかった。



俺の生活に合わせているからか、少しずつ疲れを見せる莉愛菜。

俺が何度言っても帰ってくるまで起きてるし、朝も寝てろと言っても起きてる。

俺が寝るまで起きてるし、俺が起きると既に仕事をしてる。

だから俺よりも更に睡眠時間が短いはずだ。


心配しながらその背中を見ていると、どうしても抱きしめたくなってしまう。

無理するなと頭を撫でてやりたくなる。


でもそれをしたら、今の俺はそれだけでは終われない。


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