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第5章 second impact

｢当店では、皆様からのリクエストを募集しています！
　あなたのお気に入りのアーティスト、オススメアーティストを呼んでみませんか？
　たとえば、OVEREARTHとか……OVEREARTH……あるいは！OVEREARTHとか！｣

(うわ……里沙ったら。思い切りOVEREARTH推しちゃってるよ)

　楽屋のドアの前まで来たが、そこまでアナウンスがまる聞こえでハラハラした。
　でも、里沙らしいーー千波はクスリと笑うと、深呼吸した。
　おかげで、緊張が少し解れた様な気がする。

――大丈夫、大丈夫……怖くなって、倒れたりなんかしない……

　呪文の様に、自分に言い聞かせた。