この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第11章 どうしようもなく、惹かれる心

ぐわっと……全身が発熱したような……稲妻に打たれたような感覚。


……な、にが……起きているの?


誰もいなくなり、静けさが戻った狭い路地。

太陽の光がキラキラと降り注ぎ、遠くで聞こえる車のクラクション。


……感じるのは

抱きしめられる力強い腕と

右胸に伝わる、遼くんの鼓動。


「……りょ、うくん……」


放心したまま、掠れ声で彼の名を呼ぶと


「……っ 春菜……!」

「………!」

「お前、大丈夫か!?」


背中に回っていた手は、私の肩へ移動して

すぐにバッと体を離されて、遼くんと視線が重なった。

……額から伝う、一筋の汗。

よく見ると、首筋にも細かい滴がついている。


「……はぁ…っ 悪い…
宮本の電話で、タクシーすっ飛ばして来たんだけど」

「………!」

「途中渋滞しやがって……橋の手前から走ってきて……」

「………」


私の頭に付いた埃や砂を、右手で払いながら

遼くんは息切れをして、なんとか話を続けている状態。


……こんなに落ち着きが無くて、焦ってる遼くん

初めて見る……

/438ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ