この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第12章 春の嵐

……ユキがテーブルの上に置いたのは

3日前の日曜日、デートした水族館の

お土産ショップに並んでいた、球形のスノードームだった。


「こんなの、小学生の時にしか見た記憶が無いけど。
まだちゃんと売ってるんだね」

「………っ」

「ほら、こうするとペンギンも一緒に泳ぐんだよ」


片手で掴める程の、小さな容器をユキが逆さにすると

透明な液体の中で、ミニチュアのペンギン達が揺れて

キラキラと、小さな雪の結晶が舞い上がった。



……ドキドキが、苦しさへと変わっていく。


光輝くそのガラスを、下から覗きこむユキの瞳が

すごく……すごく綺麗で

きっとそれは

ユキの心が綺麗だから

優しくて、美しいから。


……そんな彼が

真っ直ぐ、私を好きだと言ってくれるのに………


「……!」


ユキが顔をこっちに向ける。

その目が大きく、見開かれて

……だけど、その表情が滲んでよく見えない。



/438ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ