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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第19章 今夜だけ、許して…

「~~りょ、遼く……っ」


私の顔のすぐ前に、遼くんの顔があって

遼くんの右腕の上に、私の頭が乗っていて

わ、わ、私、遼くんに腕枕をしてもらって……!?


「ご、ごめ、ごめんなさ……!」

「………」

「って、私寝ちゃって……っ」


ど、どうしよう、急激に心拍数が上がった!
頭がクラクラする…!

ド至近距離に軽くパニックを起こした私は、慌てて上体を起こそうとしたけど


「~~~!!」


掛け布団がはらりとはだけた、私の体は何も身につけていなくて

凄まじい勢いで再びベッドに横たわると

……遼くんに背を向けて、布団の中へと潜りこんだ。


「………」


……目が、完全に覚めたけど

私、この短い時間で1人で何して……

バクバクと心臓が飛び跳ねて、呼吸困難に陥りそうになる。


……すると



「……はは」



後ろから、小さく笑い声が聞こえた。



「春菜」

「………!」

「離れんな」

「………っ」

「……こっち向けよ」


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