この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第20章 溢れる笑顔

……トクンと、心臓が鳴って

きゅうっと潰されてしまうくらい、締めつけられた。



“ 眠れない夜は、1人でいたらダメでしょ ”

“ 春ちゃんは間違ってないよ ”

“ ……大丈夫だよ、春ちゃん ”



あの日も、あの夜も

穏やかな声で、優しい言葉をかけてくれて

太陽のような笑顔で、ユキは私を包んでくれた。


……何も言わなくても

ユキは、まるで私の心の声が聞こえているかのように

いつも私を救ってくれていた。



「………っ」



……サヨナラをしてから、2ヶ月

こんな気持ちになるのは、久しぶりで

麦わら帽子を両手で持って、下に下げようとすると……


「はい、隠しちゃダメ」


髪から手を離したユキが、私の帽子をひょいっと持ち上げた。


「顔が見えなくなっちゃうから、帰るまでこれは没収ね」

「………!」

「代わりに俺がかぶる」

「……ユ、ユキ…」


ふわふわの髪の上に、片手でポスッと帽子を乗せると

短いツバの下から、上目遣いでユキが笑った。


「どう? 似合う?」


/438ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ