この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第21章 来世の、来世で

笑い声から一転、穏やかなトーンに変わったから


「……これ、で、いいって……?」


ドキッと心臓が跳ねて、私はユキにそう聞き返した。

……海風が、金色の髪を揺らしている。



「今日、春ちゃんに逢えて……笑顔を見ることが出来て
俺、感動しちゃった」.

「………!」

「すっげー嬉しかったよ。
俺の前だと泣いてばかりだったから」

「………っ」

「……やっぱり、あんたは笑ってる方が似合う」



目を細めて、ユキはふっと微笑んだ。

……急激に、鼓動が早くなって

思わず自分の胸に手をあてて、ぎゅっと服を掴む。



「春ちゃんの色んな表情、これからもこうやって見れるなら
“ 弟 ” って立場も案外悪くないかもね」

「……えっ…!?」

「義兄さんと一緒になるなら
俺は春ちゃんの弟になれるでしょ?」

「……ユ、キ…」

「あれ、違うか。
どんな関係性になるんだろ」



腕を組んで考える素振りを見せたけど

……ユキは納得したように、小さく微笑んだ。



「どんな肩書きでもいいんだ。
……俺はこの先も、春ちゃんの幸せな笑顔を見ることができる」


「………っ」


「それで、充分」




/438ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ