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第23章 Love is forever

……都内を流れる河川に沿って

川床と呼ばれる、屋外に突き出した座敷のある和食料理屋。


川沿いの桜の花びらが、並んだ料理の上にも舞い散る中

毎年4月、恒例の歓迎会がこの店で開かれる。




「今年本社に配属された、新入社員を紹介する。
よし、まずは大注目の君から！」




部長の呼びかけで、集まった社員達が一斉に顔を上げた。

初々しい新卒達が皆、緊張でガチガチに体を固める中

……１人だけが

余裕の笑みを浮かべて歩き出す。



「うちの社則はユルいから、金髪のままでも良かったんだぜ」



俺の横を通り過ぎる前に、そう声を掛けると

そいつは足を止めずに、俺に向けて片目を瞑った。



「今年から社内No.1の座は俺だから。
世代交代だよ、莉央さん」

「はは、生意気。会社では敬語使えよ」

「失礼しました、宮本先輩」




……加賀谷と同じ色に変えた髪に、花びらを乗せて


部長に頭を下げた後、全員の方に振り返ると


太陽のように明るい笑顔を見せた。





「店舗開発部所属、早乙女雪斗です。


同期入社の皆よりも一足早く、４月１日で23歳になりました。


そして


今年の誕生日は、もうひとつの記念日で……」






















❀ﾟ･*:.｡. 春雪 ～キミと出逢った季節 ～　fin　.｡.:*･゜✿