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BLACK WOLF~crime~
第6章 時ノ悪戯


ハルちゃんのお母さんに黒埼さんの事や本当の事は言えない。

でも…、ハルちゃんに何かあったんだ。

あの日、黒埼さんにムリヤリ追い出されて、その後…。



帰り道で何かあったのかも知れない。




ドクンッ



その時、私の頭の中に嫌な考えが浮かんだ。

…まさか、黒埼さんがハルちゃんに何かしたんじゃ…。

いや、確かに黒埼さんは意地悪だけどそこまで卑劣な事はしない。

そこまで陰険な事はしない、はずだ。


でも…っ。

嫌な考えが消えない。


『舞ちゃん、本当に何も知らない…?』

どうしよう。

もし、本当に黒埼さんが関係してるなら、私のせいだ…。

あの時、私が黒埼さんをちゃんと止めてれば…。

黒埼さんに何かされてでも追い出されたハルちゃんの元へ行けばよかった。


「ごめんなさい…。本当に何も…」


もしそうだとしたら、私のせいなんだから私が何とかしないと。

ハルちゃんのお母さんにまで心配をかけられない。



『あぁ…っ、警察に電話を…』

おばさんの声、今にも泣きそうな声。

そりゃそうだ。

大事な我が子が連絡もなしにいなくなったのだから、泣きそうになって当たり前だ。



全部、私のせいだ…。




「…おばさん、警察は待って」

『え…?』


もし、黒埼さんが関わってたら警察なんて無駄だ。

どうせお金の力で揉み消してしまう。

黒埼さんを止められるのは今は私だけだ。



ハルちゃん…っ。



『舞ちゃん、やっぱり何か知ってるのっ!?舞ちゃ━━━━━━』

プツッ、おばさんの声を遮るように通話を終わらせた。



ハルちゃんを、助け出せるのは私だけだ。

私のせいでハルちゃんは…っ。







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