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BLACK WOLF~crime~
第7章 火ノ鳥












ねぇ、黒埼さん…。



私は一瞬でも黒埼さんを疑った。

またハルちゃんに何かしたんじゃないかって黒埼さんを疑ってしまった。


だから、バチが当たったんだ。

一瞬でも、恋人を疑った私にバチが━━━━━━━。











「ん…?」









背中が痛い。

痛い上に、何だか冷たくて寒い…。

ゆっくりと目を開けると、そこに見えたのは…

「…ここは?」








ひんやりと冷たい冷気を感じる。

どうやら床のようなところに寝かされてるだなと思ったけど、ハッキリと見えてきた目に写ったのは…

「……な、に?」





そこは…、まるで牢獄のような部屋だった。





外壁はコンクリートが打ち付けてあるだけ。

窓には柵が着いてて抜け出せないようになってる。

電気なんてものはなく灯りと言えば窓から射し込む日の光だけ。

周りを見ると…、質素なベッドと錆び付いた水道。

けれど、周りの外壁やドアは錆び付いてたり穴が開いてたりで、もう何年も使われてない廃墟のような荒れ具合。



ホラー映画宛らの不気味な部屋。



「あ…」

怖くて、そのままの体制から体が動かせない。

視線だけで周りの様子を伺うしかない。











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