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BLACK WOLF~crime~
第8章 雨ノ夜



抵抗出来ないぐらいの力で押さえ付けられて、強引に唇を奪われて熱い吐息と共にハルちゃんの舌が侵入して来る。

ハルちゃんの手は、私のズボンをひん剥こうとしていて…。

「やめて…、お願い…」

あまりの恐怖に涙が流れる。



ハルちゃん…。

ハルちゃんは女性を泣かしてまでこんな酷いことはしない。

なのに、こんなムリヤリ…。




ビリッ




ズボンを脱がされて、下着を破く音が聞こえた…。





ハルちゃんの目の前で、私は裸同然の姿になってしまった…。

破れた服の切れ端を身に付けてるだけの状態。






「嫌ぁ…」

怖い…。

このままじゃ…。








ハルちゃんが怖い。

この状態を記録してるカメラのレンズも

撮影してる桜木さんも、全てが怖い。









昨日まではハルちゃんが隣にいてくれたから、怖くなかった。

でも、今目の前にいるのはハルちゃんじゃない。

幼馴染みの優しいハルちゃんじゃないっ!





この状況が、全て怖い…っ。




「やめてっ!ハルちゃん…っ」



ハルちゃんの腕が私の体のいろんな所に移動しようとしてる。

自由になった両手でハルちゃんの動きを止めようとするが


「ダメだよ、動いちゃ」

「や…っ、離してっ!」

頭上から延びてきた桜木さんの腕が私の両手を押さえ付けて来る。

片手で私の腕の動きを防ぎ、もう片方の手はカメラで撮影。

「ほら。黒埼に見せてやりなよ。幼馴染みに犯されて感じまくってる顔を」




た、助けて…。

誰か…、助けて…っ。







目を閉じて、考えることは…

瞼の裏に移る人物は━━━━━━










「助けてっ!いや…っ、黒埼さんっ!!いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

















































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