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第4章 海ノ魚

あ…、ジャスミンの香りのせいかな？

何だか酔ったみたいに頭がボーッとする。

気持ち悪いとかじゃないけど、頭の中がふわふわして気持ちいい。

もしかして、寝不足かな？

昨日、あんな床の上で寝ちゃったからちゃんと熟睡出来なかったのかも。

でも、ここは桜木さんの部屋で、私の部屋じゃないんだから、こ、このまま寝ちゃっ、たら…

し、つれい…かも━━━━━━━━



ゴトンッ







床に落としたマグカップ。

半分以上残ってたであろうホットミルクが絨毯の上に溢れて染みを作ってしまう。









「相沢さん、もし出かけるなら鍵は…━━━━あ…」












柔らかなソファに体を預けて、私はいつしか深い眠りに堕ちてしまっていた。






ここは、人様の部屋だと言うのに、私と来たら…━━━━━━━