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お前は俺のxxx
第43章 大きな存在。
私は夢を見ていたーー
颯太にギュっと抱きしめられ、
耳元で私の名前を呼んでくれた。
ただその声は…
すごく切なくて…
颯太は私から体を離すと、
その温もりは消えていって…
どんどん遠くへ歩いて行くんだ…
必死で腕を伸ばすけど、
颯太には届かなくて。。
いくら呼んでも振り向いてくれなくて、次第に颯太の姿が見えなくなっていった。
(やだ…行かないで…)
「嫌‼︎颯太ーー‼︎置いて行かないで‼︎」
『結愛?』
私は叫びながら飛び起きると、隣には驚いた顔をした颯太が私を見ていた。
「颯太…」
『どうしたんだよ?何で泣いて..』
颯太の顔を見て安心した私の瞳からは涙が溢れ落ちた。
バっと颯太に抱きつくと、颯太は安心をくれるように優しく抱きしめてくれる。
「颯太…どこにも行かないで…。
私を離さないで……お願い…。」
『俺はどこにも行かねぇよ。
お前を離したりしない。
だから心配すんな。』
指で私の涙を拭ってくれると、私の瞳を真っ直ぐ見つめながら柔らかい笑顔を浮かべてくれた。