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お前は俺のxxx
第52章 好きな気持ちは…
しばらく何も話さないまま、
静かな時間を過ごしていた。
ただ隣に座っているだけなのに
私の心は自然と落ち着いていく。
そして碧先輩は組んでいた脚の上に頬杖をつくと、私の顔を覗き込んできた。
私は碧先輩の顔を見て、首を傾げる。
「あの..?」
その表情は柔らかくて、真っ直ぐ私の瞳を見つめる碧先輩を見て、恥ずかしくなった私は視線を彷徨わせた。
『好きだよ。』
「ぇ..?」
『俺は今でも結愛ちゃんの事が好きな気持ちは変わって無い。
颯太と結愛ちゃんが幸せなら。って応援してきたつもりだけど。
もう自分の気持ちを抑える必要も、颯太に遠慮して結愛ちゃんを渡す気も無いから。』
「碧..先輩...。」
碧先輩の気持ちは嬉しかった。
優しく見守ってくれていて、いつでも私を助けてくれた。
でも…
颯太と別れたばかりの私は
まだ心に余裕が無い。
私が返事に困っていると、それに気付いていた碧先輩は言葉を続けた。
『結愛ちゃん。直ぐに吹っ切ることが出来ないのは分かってる。
それでも、結愛ちゃんがまた笑って過ごせるように俺は一緒にいたい。
俺が結愛ちゃんを守るから。』
碧先輩の瞳は真剣で、その言葉に鼓動がトクトクと音を立てていた。