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揺れる恋 めぐる愛
第3章 理解と誤解
喉が渇いて目が覚めたら、掌から零れ落ちた携帯が床で光っていた。

美咲?と思っても猛烈に頭が痛い。

身体も……

熱い。

それでももしかしたら先輩かもと、なんとか手に取った。


でも……

なぜだか主任だった。

[大丈夫か?]の一言。

思わず周りを見回すが、無論人の気配があるはずもなく……

見ている間にも頭が増々がんがんする。


病気になっても……

誰も助けてくれない。

それは仕方がない、一人だから……


先輩ともお盆からは会えていなかった。

美咲からも返事はない。

それなのにどうして主任なの?

切なくなって、涙がこぼれそうになった時、

手の中のものが震えた。


また……

主任だった。

[一人か?]

やはり、一言。

弱っている心を、見透かされているみたい。

[つらい]

送信してしまったことを、はっとしてももう遅い。


すぐに返事が返ってくる。

[今から行く]


えっ?なんで?最寄駅は知っていても、そんなの無理だから……

回らない思考はそれ以上考えることができなくなっていた。


私は、唐突に差し迫った欲求の喉の渇きをなんとかしたくて

這いながら冷蔵庫にミネラルウォーターを取りに行く。

ベッドまで戻る気力がなくてソファーまで引き返してそこで水を飲む。

それから、ふっと身体が宙に浮いた気がした。
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