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第6章 神尾姉弟編＊晶子side

鼻の奥がツンとしてきて、ズズッと鼻水を啜ると和樹は素早く火を止め、
「どうしたんだよ、姉ちゃん」
私に駆け寄ってきて心配そうに顔を覗き込む。

「な、なんでもない…妊婦特有の情緒不安定かも」

「…ならいいけど。あのさ、姉ちゃん」

「ん？」

「誰が何と言おうと姉ちゃんは俺の自慢の姉ちゃんだ。胸張って元気な赤ん坊を産んでくれよな」

ビックリしてマジマジ見つめたら、和樹は耳まで赤くなって私から離れた。