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堕散る(おちる)
第7章 step7一段目
ヴィィィン…

早速スイッチを入れてすぐ切った。まだ弱の振動だ。

グン…ルリの腰がひける。

「ねっ
いいでしょ?
俺からのプレゼント
貰ってくれる?
俺だと思って感じて?」

ルリは涙目で黙る。

俺は耳許で囁く

「ルリ…
明日も俺に会いたいなら
受け取って?
入れたままここにおいで?」

軽く口づけする。

嫌と言わせない。

「ルリ今日は一緒に帰ろっか、途中まで方向一緒だから」

「ハルト…仕事は?」

「もうおしまい
悪いやつ捕まえてなんぼ…今日はいないよ

今週はルリ捕まえたし…
あっ件数だけの報告だから大丈夫だよ」

ポンポンと肩を叩く。

そしてそそくさと支度して俺たちは事務所を出た。



まだ夕暮れには早い。
人混みの街
少し距離をおいて俺たちは歩く…

ヴィィィン…

さっきより少し強めに入れる。

ルリの歩みが止まる…

ックク…タダで帰すわけないじゃん。

楽しくてたまらない。


ルリの反応を楽しみながらスイッチを入れたり、切ったりする。

モジモジするルリ…


電車の中は、中途半端な時間でまばらに席が空いている。
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