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第1章 彼氏のせい

空が無気力な感じ
ただ青いだけ
ほんとに天国なんてあるのかな
隆介君がトイレに行ってる隙に、部屋の鏡を見た

Cカップの胸がレースのキャミソールから覗く。ふっくらしてそこだけ膨れている。溶けたロウのように滑らかで、白い。
私はCカップだ。3月にイトーヨーカドーに計りに行ったらお姉さんがCだって言って売り場を案内してくれた

私っていつ女になったんだろう。
Cカップだと言われたあの日私は真っ白のスポーツブラからレース付きのホックブラになった。
あの日からかもしれない
ママは知らない、ホックブラになった日から私が女になった事を。まだ子供だと思ってる。高校生って大人だよね？
知らないんだよ、部活を休んで秘密で隆介君の家に言ってる事も


隆介君が彼氏になったのはつい最近の事。中学の時塾で会ってメールで告白された。
頭が良くて、真面目。人と一線置いて居るのが第一印象
私のことを好きだと気付いたのは告白されてやっと。何を考えているのかわかりにくい人かもしれない
…私が鈍いだけなのかな...

「あ、おかえり。」
隆介君が帰ってきた
隆介君は軽く頷いて私の隣に座った