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その瞳に…
第16章 胸騒ぎ
「何かありました?」

すぐ大河に追い付いた佐田も女性に問いただすと、その女性はオズオズと口を開く。

「あの、ここの生徒が公園の所で、若い男性達に後をつけられてたみたいて…」

その瞬間、大河は驚いて止める佐田の言葉も聞かず、走りだした。




公園の散歩道から外れた木々が茂る位場所に、舞奈は男達に連れ去られていた。

口を手で覆われ、大声が出せない分、一生懸命暴れるが、彼らの腕はガッチリと舞奈の腕や体を固定し離れない。

「あんま暴れないでよ」

「そうそ。ちょーっと君とあそんだら、ちゃんと家まで送ってあげるからさぁ」

「あんま暴れると、逆に痛いよ~」

ニヤニヤと笑う男達はやさしい口調で舞奈を宥めようとする。

けれども、舞奈は暴れる事を止めなかった。

(やだ!こんなの絶対やだ!)

舞奈の必死な抵抗も気にせず、男達は空いてる手で、舞奈の体を触り始める。

「お、思ったより乳あんじゃん」

「なんだよ、ショーパンじゃん。つまんね~」

「じゃ、さっさと脱がせば?」

「ン―――!?」

男達の手が胸や、太ももをまさぐる感触に舞奈は吐き気を覚えるほどの悪寒が走る。

(やだ!先生以外が触んないで!やだやだやだ!?)

舞奈は恐怖で瞳に涙を溜めながらも、何とか手を外そうと必死で暴れる。

「泣かないでよ~気持ちよくしたげるからさ♪」

一人が舞奈の制服の下に手を入れ、ブラの上から胸を揉み始める。

「お♪すげー柔らかい」

「マジで!?」

舞奈の胸の感触への興味に、口を押さえてた男性の手が一瞬緩む。

舞奈はその瞬間、その手をおもいっきり噛みついた。

「いってー!?」

男は痛みで手を完全に口から離す。

舞奈はそれを見逃さず、思いきり叫んだ。

「誰かー!?先生ー!!!?――んー!」

舞奈が叫ぶと、別の男がまた口を塞ぎに掛かる。

「おい!なんか口に突っ込むもん!」
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