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その瞳に…
第37章 日常の中の非日常
 (あれ?ここ、どこ・・・?)

 見慣れぬ天井に、まだ眠気が残る頭で舞奈はぼーっと考えるが、体中の疲れにすぐに思考を放棄する。

 (どこでもいっか・・・なんか、まだ眠いし・・・)

 布団を肩まで引き寄せながら、コロンと横になる。

 (?)

 布団の感触がやけにサラサラだと思い、舞奈はふと布団の中を見ると、自分が裸で寝ている事を知る。

 (何で裸・・・あっ!?)

 昨夜あった事をはっきりと思い出した舞奈は、ガバっと布団を掴みながら起き上がり周りを見渡す。

 誰もいないく、見慣れぬ家具が置かれた部屋。

 しかし、昨夜ここで大河と体を重ねた記憶がどんどん思い出されてくる。

 (っていうか、私成滝さん達の前で・・・!?)

 リビングでの行為も思い出し、舞奈は恥ずかしさで布団に顔を埋める。

 どんな顔をして、この後成滝達に会えば良いのか解らない舞奈は、羞恥心が一杯になり、なんとも言えない気持ちを、無言でバフバフと布団を叩いて発散する。

 (って言うか、先生が!先生のせいで!!!)

 大河が酒に酔い、自分を彼らの前で抱き始めたせいでこんなに恥ずかしい思いをする事になったと、舞奈は大河に心の中で八つ当たりをする。

 しかし、本当に嫌ならば大河を叩いてでも、持っていた目の前にあったジュースを掛けてでも止めれば良かった。

 それをしなかったのは、少なからず自分の中で、それを望んでいた事も舞奈は解っていた。

 しかも、自分を見て興奮し、成滝と栄子も始めたSEX。

 自分と彼女の交わる甘い声と、自分を見て興奮し、妖艶な笑みを浮かべた成滝の顔に、舞奈は更なる興奮を覚えていた。

 (・・・私って本当に変態だ・・・)

 布団を叩く事を止めた舞奈は、自分の性癖がどんどん酷くなっていく事に恥ずかしくなる。

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