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その瞳に…
第37章 日常の中の非日常
 「って言うか、これ先生の趣味なの、かなぁ・・・?」

 メイド服はともかく、大河がネコミミやシッポの趣味があるとは到底思えず、舞奈はどうしようか、と悩んでしまう。

 もし、舞奈がネコミミメイドで現れたら、大河はどんな顔をするのだろう。

 喜ぶのか、驚くのか、それならばまだ良いが、軽蔑された目で見られたら舞奈は生きていけないだろう。

 「・・・今度、そう言う話題振ってみるか、いっそ成滝さんにでも聞いてみるか・・・」

 舞奈は、カバンに入れっぱなしのスマホを取り出す。

 帰り際、成滝と早百合、そして栄子と番号交換した。

 これから何かあったらといつでも頼ってね。といわれたが、すぐに頼ってしまうのも図々しすぎるだろうか、と舞奈は悩んでしまう。

 しかも、成滝との交換は、大河が物凄く難色を示していた。

 舞奈のスマホを勝手に見る事はないだろうが、なんとなく大河の知らない所で成滝に連絡する事に気が引けてしまい、舞奈はやはりそれとなく大河に確認してみようと思い、スマホを床に置く。

 「取りあえず、明日からテスト週間だし。冬休み始まるまで先生忙しいから、これそれまで仕舞っておこう」

 舞奈は、メイド服や下着を畳みなおし、入っていた紙袋に入れなおす。

 その時、栄子からもらったバイブはそのまま机の引き出し奥深くに入れ。

 (取りあえず・・・興味はあるし!もらったものは一応使わないとだしね!!)

 と、誰にでもなく言い訳を心の中で叫んだ。


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