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ただそこに君がいた
第2章 いつからか


『続きも何も…それだけよ、フラれたの。』

『は?だけかよ?!』

『そうよ。』

『はァァ?!そんだけの理由で泣いたっての?!雨ん中、袴で?!お前がぁ?』

『だからそうだって言ってんでしょ!しつっこいわねッ!』


男にフラれたから泣く。
普通の女だったら、それは簡単に想像のつくことなのかも知れない。


『それ…お前本当に納得できたのか?』


でも一夏は違う。言われっぱなしで泣き寝入りとか、こいつに限ってあるわけがない。ましてや稽古中に飛び出してくるとか…まずないな。稽古は何より優先、そういう女だ。


『…何よ納得って。別れ話にそんなのあるの?』

『いや…腑に落ちる落ちないの話じゃねぇよ。別れを切り出された時さ、少なくともお前にだって言い分はあったはずだろ。それをちゃんと、相手にぶつけてきたのかってことだよ。』


さすがに、別れ話がキレーに収まるとはオレも思わねーけど。でも、一夏があんな取り乱し方をするなんておかしいんだ。オレの知ってる一夏なら、言いたいことはハッキリ言ってスッキリさせる。たとえ後から思い出して泣くにしても、人目のつく場所でなんて絶対にあり得ないことだ。こいつの強がりは筋金入りなんだからな。



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