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ただそこに君がいた
第2章 いつからか


初めて手を繋いだのも、
初めてキスをしたのも、


オレにとっての異性との初めては、ほぼ一夏が相手だった。…でも、オレは一度も思ったことはない。今まで、一夏と付き合いたいと思ったことなんて、ただの一度だってないんだ。


『春季ぃ〜こっち〜!』


…だって、そりゃそうだろ?


『ったく…ざけんなよ。こんな雨の中、オレを呼び出しやがって。』

『ごめんね〜?怒ってるぅ?』

『……チッ。別に怒ってはねぇよ。』


彼女は可愛い女のが、いいに決まってんだし。


『ありがとー♡
春季ってやさしいから大好きー!』


あんなショートカットの女より、絶対、髪はロングの方が好みだし。


『おい…あんまベタベタくっつくなよ。歩きにくいだろ。』

『ヤダー濡れちゃうもーん。』


胸だって、あんな貧乳お断り。男なら巨乳…とまではいかずとも、それなりのふかふかオッパイに憧れて当然だろ?


『ねぇねぇ…このまま上がってく?
ウチ、いま誰もいないよ…?』

『お?………お、おぉう』


エロい女なら、尚のことヨシ。



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