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第24章 宿

私は驚いた。


若い古着屋のお兄さんが何故に大人的マナーを知っているのか！


仲居さんが去った後私は元哉に聞いた。


「こうゆうとこよく来るの？」


「子供の頃、家族でな。久しぶりだよ」


「そっか」


元哉はもしかして金持ちのお坊ちゃんかもしれない…


そうは思ったけど、今の感じからすると出来が悪くて勘当されたようにしか思えなくて聞けなかった。