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甘いキスを永遠に
第29章 王子?
「麻実、おいで」


元哉は私に手を差し伸べた。


「私はいいよ。怖い」


「大丈夫だ、俺がいる」


そう微笑む元哉に何故か安心して自然に手を伸ばしていた。


軽々と私を引き上げ私は元哉の前に乗っていた。


「キサラギ、イイコだ」


元哉はキサラギを撫でた。


「捕まって」


「うん、ゆっくりね」


私は元哉に身を任せた。


元哉はタズナを持ちゆっくりキサラギを歩かせた。


キサラギはゆっくりリズム良く歩いた。


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