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第32章 夢中

「麻実さん、静香さんお久しぶりですね」


カウンターの淳也(ｼﾞｭﾝﾔ)君に言われた。


「そうね、最近来てなかった」


私達はジンベースの淳也君オリジナルカクテルを作ってもらい飲み始めた。


「それで、温泉旅行は楽しかった？」


「うん！」


「じゃ、まだ続きそうなんだ？」


「あたり前じゃない」


得意気に言うと、静香は嘆息を洩らした。