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want to be ...【短編集】
第7章 温泉旅行 3日目






そんな俺らの言葉を清々しい程華麗にスルーしてしばらく抱き合ってた2人は、俺らそっちのけで手を繋いで土産屋を回り始めて。


…大樹、顔。


そんな切ねぇ顔すんなよ。


守ってやりたくなるだろ。


「…蒼汰。顔キモい」


「…失礼な」


「自分の女とられたからって」


「…その言葉そっくりそのままお前に返すわ」


チッ、と舌打ちされ、ふと2人に目をやる。


若い男達が近付いていて…


歩き方がおかしい2人を仕方なく2人で追い、男達を睨み、寄り添ってる2人の、それぞれの自分の女の肩を抱く俺らだった。








「…ふあー、膣に穴空いてる感じする〜」


「あたしもだ〜」


「バカかお前ら」


「当たり前だろ」


アホな事を言う杏奈とそれに賛同する美咲。


「一晩中塞がれてただろうよ、俺ので」


「…っ!卑猥っ」


「美咲。今から塞いで満たしてやろうか?」


「ひぃっ!?もぉいいっ」


卑猥に返す俺と大樹。


美咲が杏奈に抱き着き、それを杏奈が抱き寄せてて、振り返って珍しく大樹を睨む杏奈。


「大樹さん、ずるいですぅ。
あたしが生まれ変わって男になったら大樹さん、
あたしのライバルですからねっ?」


「ごめんね…その前に美咲の事監禁するから」


「ひっ!?」


サラッと恐ろしい事を言う大樹。


「あっ、あたしだって!
男に生まれ変わったら杏奈ちゃんにアタックする!
めちゃくちゃ可愛がるもんねぇ」


「無ー理。俺も監禁しとくから」


「怖っ!」


俺も負けない。


そして、ふと。


俺と大樹と並んでて、前に杏奈と美咲が並んでたら、その身長差に少し驚く。


俺と美咲はある意味理想って感じだけど…


大樹と杏奈はやべーな、すげぇ身長差じゃん。


軽く30cmは差あるんじゃね?


抱く時キス辛そ。


そんな事を考えてみる。


パンケーキで有名なカフェに来ても、2人でいちゃいちゃして「あーん」なんてし合って微笑んでる女2人。


…おい杏奈。


その口に俺の突っ込むぞ?


いや、すっげー可愛いんだけどね。


2人共仲いいのはいい事なんだけどね。


…俺よりも隣の男がね?


「俺の美咲」オーラが半端ないんだけども…


そして。


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