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第1章 ユウコの場合

「ううっ…」
逃げる隙も、なかった。
左、右、背中を完全に固められ、ユウコは歩かされていた。
足がときどき浮き上がり、ほとんど運ばれてる感があった。
「ううっ～」と足をばたつかせようとするが、３人男子は動じない。
《男子ってなぜこんなに力が強いんだろ》

やがて、ユウコは、空き家のようなところに入らされた。
突かれるように奥へ進むと、ふとん、カップ麺の食べ残しや缶ビールの空き缶などが散乱していた。
どうやら彼らの溜まり場のよう。

「ハイハイ、カワイコちゃん、服を脱いで～」