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溺れる恋は藁をも掴む
第19章 こんな日は……
噴水公園に着いてアキを待つ。
3分待ったら、
重そうなバックを手にぶら下げて、
スーツ姿のアキが走ってきた。
「待った?」
「ううううん」
「食べたいものあるか?」
「アキ」
「えっ?」
「アキが食べたい」
アキは笑って、
私の頭を撫でた。
「俺も華が食べたい」
心地よい秋風がムードを高める。
今宵も満月。
月を眺めた。
「狼が恋しくなった」
「狼はさ、
きっと、満月に会う女を好きになったんだろうな」
「えっ?」
「100年に一度しか言わない」
「えーっ!
もう一度、言ってよ。
勘違いしたくないから」
「言わない」
アキは笑う。
「意地悪!」
バタンとアキの重い鞄が地面に落ちたと同時に、アキの唇が重なる。
抱きしめられて、私は暫しの思考停止。
「もう、100年後しか言わねーからな。
俺はどうやら華が好きらしい」
ちゃんと聞こえたよ。
私はきっと100年経っても忘れないからね。
3分待ったら、
重そうなバックを手にぶら下げて、
スーツ姿のアキが走ってきた。
「待った?」
「ううううん」
「食べたいものあるか?」
「アキ」
「えっ?」
「アキが食べたい」
アキは笑って、
私の頭を撫でた。
「俺も華が食べたい」
心地よい秋風がムードを高める。
今宵も満月。
月を眺めた。
「狼が恋しくなった」
「狼はさ、
きっと、満月に会う女を好きになったんだろうな」
「えっ?」
「100年に一度しか言わない」
「えーっ!
もう一度、言ってよ。
勘違いしたくないから」
「言わない」
アキは笑う。
「意地悪!」
バタンとアキの重い鞄が地面に落ちたと同時に、アキの唇が重なる。
抱きしめられて、私は暫しの思考停止。
「もう、100年後しか言わねーからな。
俺はどうやら華が好きらしい」
ちゃんと聞こえたよ。
私はきっと100年経っても忘れないからね。