この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater31.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
溺れる恋は藁をも掴む
第4章 心の景色
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
ガキだった俺は、
そんな大人達の理屈が、
理不尽にしか感じなかった。
ただ悔しい‥‥
それだけだった。
この生活を抜け出すのは、
金。
簡単に言ってしまえば、
そういう事。
親父に怒りを感じても、
最低な人間だと思っても、
結局、養って貰っているのは事実。
あの後、親父は飲みに行ったみたいで、
深夜遅くに帰宅した。
翌日は、何も触れてこなかった。
大体、酒を飲んで親父が乱れた日は、
覚えてない事も多かったし、
敢えてそれに触れないのも、
家族のルールのようになっていた。
いや‥‥きっと親父は覚えていても、
酔っ払った自分の醜態を認めたくなかったのかも?
しれない。
居心地の悪い、
朝の食卓。
「おはよう」「いただきます」「ご馳走さま」
必要以外の言葉しか交わさず、
母さんの作った朝食を食べ、
時間になると、
それぞれが席を立つ。
その日以来、
俺は野球への未練を捨てた。
本当は野球に強い高校を受験して、
甲子園を目指してみたかった。
親父と喧嘩するまでは、
少なからずともそんな夢をみていた。
でも‥‥
親父の言葉や母さんの言葉が、
頭から離れなかった。
俺が言った事は、
悔しいけど、ガキのはったりに過ぎないのだから‥‥
坊主頭を辞めて髪を伸ばし始めた。
高校も受験対策がきちんとされてる、
学校を選んだ。
いつ、何時、何が起こっても、
大丈夫なように、
高校に入ってからは、
バイトを始めた。
勉強もした。
二度とあいつに、
あんな事を言われないように、
意地にもなった。
絶対負けない‼︎って。
あの頃の俺は、
とにかく、こんな家を早く出たかった。
そんな事ばかりを考えていた。
自立出来る金が欲しかったし、
家族とのしがらみの解放を望んでいた。
そんな大人達の理屈が、
理不尽にしか感じなかった。
ただ悔しい‥‥
それだけだった。
この生活を抜け出すのは、
金。
簡単に言ってしまえば、
そういう事。
親父に怒りを感じても、
最低な人間だと思っても、
結局、養って貰っているのは事実。
あの後、親父は飲みに行ったみたいで、
深夜遅くに帰宅した。
翌日は、何も触れてこなかった。
大体、酒を飲んで親父が乱れた日は、
覚えてない事も多かったし、
敢えてそれに触れないのも、
家族のルールのようになっていた。
いや‥‥きっと親父は覚えていても、
酔っ払った自分の醜態を認めたくなかったのかも?
しれない。
居心地の悪い、
朝の食卓。
「おはよう」「いただきます」「ご馳走さま」
必要以外の言葉しか交わさず、
母さんの作った朝食を食べ、
時間になると、
それぞれが席を立つ。
その日以来、
俺は野球への未練を捨てた。
本当は野球に強い高校を受験して、
甲子園を目指してみたかった。
親父と喧嘩するまでは、
少なからずともそんな夢をみていた。
でも‥‥
親父の言葉や母さんの言葉が、
頭から離れなかった。
俺が言った事は、
悔しいけど、ガキのはったりに過ぎないのだから‥‥
坊主頭を辞めて髪を伸ばし始めた。
高校も受験対策がきちんとされてる、
学校を選んだ。
いつ、何時、何が起こっても、
大丈夫なように、
高校に入ってからは、
バイトを始めた。
勉強もした。
二度とあいつに、
あんな事を言われないように、
意地にもなった。
絶対負けない‼︎って。
あの頃の俺は、
とにかく、こんな家を早く出たかった。
そんな事ばかりを考えていた。
自立出来る金が欲しかったし、
家族とのしがらみの解放を望んでいた。
![](/image/skin/separater31.gif)
![](/image/skin/separater31.gif)