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大きな瞳に映るのは
第17章 心臓の音


― 音夢 side ―



もう何が何だかわからない。
あんなに少年の表情を見せていた遙は今は完全に雄だ。
そのギャップに更に興奮を覚える。


遙は口づけを何度も繰り返した後
私を舐めるように見つめ
耳元に顔を埋めたかと思うと
私の耳に舌先を沿わせて行く。


「 ひぃあっ … 」


思わず肩を竦める。身体はビクリと跳ね上がる。
上から下へと沿う遙の舌先は
耳たぶのところで唇へと変わり私の耳をチュッと吸い上げた。

そして遙は首筋に唇を押し当て
再び何度も何度も口づけをする。

それだけで私の体は何度も跳ね上がる。

頭の中は真っ白だ。


ゆっくりゆっくりと遙の唇は
下へ、下へとさがってゆく。


すると遙は私の着ているTシャツの中に左手を侵入させ
慣れた手つきで下着のホックを外した。

そして左手はそのまま私の胸へと到達する。


遙が私の様子を伺う様に見つめながらその左手を遊ばせる。


「 んぅ … あっ 」


声を我慢する余裕もなく
されるがままの様子を目を細めて見ている。


「 ハルッ … 」


思わず遙の名前を呼ぶと
遙は両手を体から離し、私の着ていたTシャツと下着を剥ぎ取った。



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