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大きな瞳に映るのは
第25章 勘



その日を境に
毎週金曜日は遙と会う、いわゆる

『 二人だけの秘密 』がスタートした。

放課後、待ち合わせをしてから
晩御飯を一緒に食べ、その日の夜はともに過ごす。
そして朝、遙の家を出るという日々が続いた。

極力、あまり目立たない場所で待ち合わせをしては
遙の後ろに乗せてもらうのが定番になっていた。

もちろん、学校でもすれ違えば
多少の挨拶をする程度で
べたべたとくっつくような真似はしない。

ただの、先輩と後輩だった。


毎週月曜日は奏先輩と会い
毎週金曜日は遙と会う。

この行為に何度も心折れそうになったが
あっという間に時間は過ぎ
夏休みに突入した。


夏休みに入り、学校は部活動の生徒で賑わう中
秋に開催される文化祭などの行事のことで
毎週月曜日と水曜日に登校して
生徒会として会議を進めていた。

しかし、3年生は受験勉強でも忙しくなりつつあり
奏先輩とは週1でデートするかしないか程度、
遙とは水曜日の夜に会い、泊まって帰る日が続いた。


そんなある日の月曜日


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