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大きな瞳に映るのは
第26章 強引に



身体を離した奏は
カチャカチャとベルトを外し始めた。
奏の目線は手元と私を行き来する。

手元を見る伏せ眼も
私をまっすぐ見る眼も

どことなく、見下した様に
目を細めながら見届ける。
その眼つきが更に私を興奮させ
きゅんと秘部が疼いた。


するりとベルトを外し
ズボンのチャックを下ろすと
奏は再び私に身体を寄せる。

そして私を舐めるように見つめながら
数センチの距離まで顔を寄せる奏。


じっと見つめるその瞳から
目を逸らすことができない。

彼の視線が私の唇へ向けられる。

いやらしいその目つき。


そして ちゅうっと唇が奪われる。


んっ、と瞼を閉じ
その唇を受け入れようとすると
彼はすぐ唇を離した。


『 音夢 … ここで … 』


至近距離で呟く奏。
ここで、と指差したのは私の唇。


『 … できますよね? 』


あの微笑みが私に向けられる。
にやりと口元は緩み、
何かを企んでいるような微笑みを。


「 … ? 」


できますよね、の意味が理解できず
首を傾げながら奏を見上げると、
ぐい、と背中に腕を回し
私の上半身を起き上がらせた。


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