この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
大きな瞳に映るのは
第11章 匂い



ギッ ギッ


久しぶりにこんなに全力で自転車を漕ぐ。
さすがに疲れた。
木下音夢はどこだ。


息を切らしながら自転車を漕いでいると
案外早く彼女の後姿を捉えた。



キキーーーーッ



物凄いブレーキ音と共に自転車が止まる。



『 はぁっ… はぁっ 』


さすがに疲れた。

でも追いついた。



木下音夢は、麗の心配をしている。
可笑しなやつだ。



ふぅ、と一息つくと、乱れていた呼吸も落ち着く。

音夢の隣に並んで歩く。
相変わらず、小さい。



麗の件でからかうと、小さい手で俺の背中を叩く。

幼稚園児か何かか。本当に可笑しなやつだ。



『 … 奏に会えた? 』



会えてないのは知っている。

適当に話題を出しただけだからどうでもいい。

それより腹が減った。



「 麗先輩、よかったの?」


音夢はやはり麗の心配をする。

人想いなのか?

まあどうでもいい。



でも、音夢をからかうのは面白い。

やりがいがある。

俺まで中学生みたいだ。




/223ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ