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大きな瞳に映るのは
第15章 金曜日



時計の針は丁度20:00を指す頃だった。



『 お疲れ~また月曜ね~! 』


そういってクラスメイト、咲、香奈と解散する。
地元組も居たが、電車通学者もいたので駅で解散になった。


時間的タイミングはよかったと思いながらみんなの背中を見届ける。


すると聞き慣れた声がした。




『 へぇ、男も居たんだ。』



振り返ると自転車を牽くいつもの遙が居た。



「 いっ、いつから居たのっ 」


全く気付かなかったのでギョッとする。


『 ん~… 3時間くらい前? 』


ニコッと笑って私を見る。
私は、またふざけたことを… と半分呆れる。


『 それよりラーメン 』


そういって街の方を指差す。
どうやらこの前の店とは違うところらしい。



「 そんなにお腹減ってたの? 」

『 当たり前でしょ 』



もう20:00だもんね、と少し申し訳なくなった。




駅から近いラーメン屋に入ると

スープに使われているのか魚介のいい香りに包まれた。



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