この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
手探りな絶望
第6章 溺愛

ほんとかな…



「ごめんなさい」



「俺も、気付いてやれなくてごめん
ちゃんと聞いてあげればよかった」



「ううん…私が言わなかったから…」



「冬実は悪くないよ?」



ほんとかな…


本当に体調が悪いんだろうか…


冬実は悪くないと
言いながら
俺の心はモヤモヤする


いつものように
電話で
確認してないからじゃないのか?

いつも
答えを出す前に
電話をする冬実を
疑ってしまう俺は…



「ほんとに、いいんだ…」



声のトーンが
落ちていくのを
やめられない



「……」



そんな
俺の気持ちが
冬実に知れてしまったのか

さっきまで
楽しかった
俺と冬実の空気が



凍っていた





「冬実…」



「はい」



「なんもしねーから

もうちょっと
このままでいい?」




できるだけ
触れていたい



できるだけ
そばにいたいんだ



そして
冬実を信じたい



怖いんだよ




見えない

何かに
冬実を連れてかれそうで…。




この部屋を出たら

また…電話すんのかな





あの携帯で




誰かに…




「…うん…」




「ありがと

気持ちいいよ

落ち着く…」





「…うん…」




「冬実も、気持ちいい?」








「…うん」





ごめん

やっぱり
落ち着かねぇ





「誰?」





「…え?」





















「電話の相手」
/317ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ