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手探りな絶望
第7章 献身

鍵を
大事そうに
握りしめ

すごく
嬉しそうに
はにかむ冬実を

そっと抱きしめ


俺は
眼鏡の冬実に
優しいキスをおとした



「今日、メガネなんだ」



「う、うん」



「どしたの?
コンタクト入んなかったの?」




「ううん・・

あの・・映画・・」




声が小さくなった
冬実の
口元に
俺は耳をよせた


冬実の唇が
あたるか
あたらないかくらいの
微妙な距離



「映画がどうしたの?」



「映画見たら
いっぱい泣いちゃうかもって
思ったから

だから
もう・・メガネで・・」




だめだ


やっぱ
すげー好き



冬実の
声と漏れる息に
耳をくすぐられ

俺はまた
冬実を抱きしめ直して

舌をからめた




もう

出かけるの
やめてもいいくらい



もう


このまま

どうにかしたいくらい






好き
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