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手探りな絶望
第8章 懇願
冬実のアパートまで
辿り着くと

冬実は
いつものように
アパートの入口で
俺と別れるような仕草を見せた



「冬実」


「ん?」


「部屋の前まで
行ってもいい?」


俺が
そう聞いた瞬間
冬実がバックに手を添えた


また…携帯を気にしているんだろうか


「部屋に入ったりしないよ?
時間遅いから心配なだけ
鍵閉めるの確認したら
俺、すぐ帰るから」



「う…うん…」



はっきりしない返事だ



「だめ…かな…」



「周平さん…」



冬実が
ちょっと切ない顔を見せた



「どした?」



「うん…

本当に
…優しいんですね…」




「そんなこと…ないよ」




「ううん…優し…過ぎて…」



俺は
冬実の耳元に
唇を寄せた



「優しくなんてないんだ

ほんとは
泊まってって欲しかったし

冬実の部屋にだって
正直入りたいよ」




耳元で囁いてから
冬実の顔色を伺うと

冬実の首が
みるみる赤くなり

そして
うつむき

冬実が
小さな声で囁いた



「少しだけ…

ここで待っててください」
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