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手探りな絶望
第16章 別離

その時

千夏のことを
ふと
思い出した


もう
会えないかもしれない

千夏のように
冬実とももうこれで
会えなくなるかもしれない


そう思うと
冬実が
車から降りようとした
その瞬間
俺は
咄嗟に冬実の腕をつかんでいた



「冬実・・」


「・・・」


「今でも好きなんだ」



「・・・」



「冬実と・・
ずっと一緒にいたかった」



「・・・」



そう伝えても
冬実は
振り向きもしない



仕方なく
俺は

冬実の腕から
手を離した


最悪だ。


こんな男に
しつこくされて
俺はきっと
最高に嫌われてしまっただろう

まるで
ストーカーだ


落ち込んだ俺は
うなだれて
目を閉じた



冬実が車から降りて
ドアを閉める音が聞こえて


そして
俺は
心の中で呟いた




さよなら



冬実
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