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手探りな絶望
第18章 嫉妬
「もう…いいよ
冬実のお母さんは
気にしないでって
言ってたけど
俺も
柴田さんの立場だったら
腹が立つと思うし…」
「私…知らなかったの」
「何を?」
「今日、お母さんが話した
手紙のこと」
「……」
「手紙が見つかったのは
知ってたんだけど
書いてあった内容は
知らなかったの…
周平さんと別れてから
教えてもらったの
お母さんに。
だから
ずっとずっと
お父さんから
周平さんがひどい人だって
教えてられてて…」
「分かったよ、冬実
冬実の気持ちも
俺、よく分かったから
もう…安心していいよ
俺は
もう冬実に
つきまとったりしないから
好きでもないのに
気持ち悪かったよな?
ごめんな…」