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手探りな絶望
第18章 嫉妬
メールは
途中で途切れていた
読み終えてから
冬実に目をやると
冬実は
うつむいたまま
首を
赤くさせていた
そして俺は
冬実からのメールに
返信をした
『俺を
嫌ってたんじゃなかったの?』
冬実から
返信が届いた
『嫌ってなんかないの』
『好きって
言ってくれよ』
『言っても…いいのかな…』
『分からない
俺の方が
言う資格なんてないから…
でも
好きで好きで
仕方ないんだ』
『私も』
『キスしたい』
冬実は
周囲を見渡してから
俺に返信をした
『ひとつ聞いてもいい?』
『なに?』
『キスしたことある?
お姉ちゃんと…』