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手探りな絶望
第4章 野球

「流星を


みたんだ…。」






「流れ…星…」





「うん

流れ星に
見とれててさ

なんか
お願いすればよかったな…
なんて
思ってたら


佐々木さんが
現れたんだ



突然



まるで
流れ星みたいに」





佐々木さんが

目線を俺に向けるのを
感じた




でも


なんだか
照れ臭くなって

俺は
まだ空をみていた



すると
佐々木さんは
また
小さな声で囁いた




「流れ星みたいって…



なんだか

うれしいです」





「ん?」





俺はまた
彼女の口元に
耳を寄せた




「願いを叶えられる人みたいで

なんだか




うれしいです」







叶えて…欲しいよ







俺の

簡単な願いを…。




過去のことを
なかったことに
して欲しいなんて

言わない





恋人に
なって欲しいんだ




大丈夫

大事にするよ



もう





あんなことは
しない




だから



僕を
好きになってくれないか



冬実
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