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サイドストーリー4
第1章 虹色の楽譜
豪さんのレストランでピアノの練習をしていると
ニヤニヤしながら豪さんが野菜を持ってやってきた。

「おい。奏。これ」

そう渡されたのは・・・名刺?

ピアニスト 小野寺奏
pianist Onodera Kanade

「何これ・・・」
「お前の名刺だよ」
「分かるけど。こんなの使わないよ」

「お前さぁ。大学生だろ?もっと遊べよ。
イイオンナいないの?大学に?」
「・・・・」
「合コンしろよ。ピアノ演奏は不定期って客には言ってある。
意味分かるか?お前が急に合コンが入ってもいいように、だ」
「・・・・・曜日を決めてもらっても構わないよ。合コンなんかしないし」

「遊べ!音大生なんかモテんじゃないの?」
「・・・・」
「俺の大学時代の話を聞きたいか?」
「・・・いや。いいよ」
「おまっ!かわいくねーな」

「とにかく!イイオンナがいたら、大学でも、合コン先でも渡せ!
店の客だったらボーイに渡してもらえ!俺が店のボーイには話といてやる!」
「はぁ?いいよ」

「いや。話しといてやる。その名刺絶対使えよ!
店の名前も入ってるからな。宣伝だと思って配りまくれ!」

ニヤッとして、厨房へ野菜を届けに行ってしまった。
はぁ・・・

こんなのお客さんに使う訳ないだろ。

そう思ってロッカーに入れっぱなしだった名刺を
演奏と演奏の合間に、急いで1枚取りに行った。

「あの、ブルーのワンピースの女性?」
俺には渡すチャンスがないから、仕方なく豪さんに言われたようにボーイに頼んでみた。

ボーイはニヤッと笑って
「任しといて。男がいない隙に渡しといてやるよ」

たった1枚だけ使われた名刺の残りは
ケースに入ったまま。
今でも俺の名前がついた店のロッカーに入れてある・・・・


END******


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