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サイドストーリー4
第18章 心も抱きしめて
石島さんに「一緒に暮らそう」と言われても
なんとなく恥ずかしかったり踏ん切りがつかなかったりで
やっぱり週末のお泊りになっている。
そんなある金曜日、
石島さんのマンションの洗面台に、あの日二人でだめにした美容液の新品が置いてあった。
あの時のことを思い出して恥ずかしくなって
「石島さんっ。これ・・・!」
とリビングにいる石島さんに問い詰めると
「ああ。買ってあげるって約束してただろ」
とさらりと言われた。
「ありがとう・・・ございます」
「イヤ。由香里、何赤くなってるの?あの時のコト思いだした?」
なんてニヤつくから
「そ、そんなことありません」
とそっぽを向いたら
「じゃぁ、思い出せよ」
と、後ろから抱きしめられた。
「いい加減引っ越してこない由香里を誘惑してるんだよ」
「え・・・」
「何を躊躇してるのか知らないけど。
毎日毎日顔が見たいんだよ」
「・・・・」
「この化粧品であの日のことを思い出せば、俺と離れていられないって思いだすだろ」
いつもは穏やかな石島さんが耳元で意地悪くささやいた。
「俺の誘惑に乗れよ」
そう言ってゆっくりと美容液のふたを開けた―――
END******
なんとなく恥ずかしかったり踏ん切りがつかなかったりで
やっぱり週末のお泊りになっている。
そんなある金曜日、
石島さんのマンションの洗面台に、あの日二人でだめにした美容液の新品が置いてあった。
あの時のことを思い出して恥ずかしくなって
「石島さんっ。これ・・・!」
とリビングにいる石島さんに問い詰めると
「ああ。買ってあげるって約束してただろ」
とさらりと言われた。
「ありがとう・・・ございます」
「イヤ。由香里、何赤くなってるの?あの時のコト思いだした?」
なんてニヤつくから
「そ、そんなことありません」
とそっぽを向いたら
「じゃぁ、思い出せよ」
と、後ろから抱きしめられた。
「いい加減引っ越してこない由香里を誘惑してるんだよ」
「え・・・」
「何を躊躇してるのか知らないけど。
毎日毎日顔が見たいんだよ」
「・・・・」
「この化粧品であの日のことを思い出せば、俺と離れていられないって思いだすだろ」
いつもは穏やかな石島さんが耳元で意地悪くささやいた。
「俺の誘惑に乗れよ」
そう言ってゆっくりと美容液のふたを開けた―――
END******