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サイドストーリー4
第3章 夢を見るころ
篠塚さんとのデートで篠塚さんの会社近くの居酒屋に
時間より少し早くにお店に入る。
すでに何人か飲み始めている座敷の方を見て
知っている顔がいたら軽く挨拶して。

奥のテーブルに座る。

ふーっと息を吐き出して
今週も忙しかったな。と自分をねぎらって
ビールを美味しく飲むために3時から水分を控えていた。

梅雨のジメジメした陽気にキンと冷やしたビールは美味しいだろうな。

そう思って出されたおしぼりで手を拭いていると
篠塚さんが軽く息を弾ませて入ってきて
「ビール2つ」と注文した。
駆けてきたんだな。

篠塚さんの気づかいに嬉しくなって乾杯して
二人でグッっとビールを半分飲み干した。
「美味しい!」
「あー。美味いな。やっと株主総会も終わった」
「お疲れ様」
「今日は楠も呼んでるんだ」
「えー。駿も?」
「夢。眉間にしわ」

そういって、私の眉間に寄ったしわを右手の人差指で消すようになぞった。

「花ちゃんも呼んでるんだ」
「花も?」
「あの二人に結婚の報告を俺たちがそろって話してないだろ?
きちんと報告しようと思って」

「うん。ありがとう。篠塚さん!」
「慶輔。って呼んでよ。楠と花ちゃんの前では特に見せつけたい」
「何それ」

篠塚さんの良く分からない見栄に小さく笑った。

「俺たちがめちゃめちゃ幸せだって見せつけたいな。と思って」
そういってテーブルの上の私の手を取って指と指をからませた。
「慶輔」

「うん。夢と飲むビールはいつもより美味い」
慶輔は照れ隠しに、空いている方の手でビールを飲み干した。
「慶輔。大好き」


「あの~・・・俺たち、向こうで飲んできましょうか?」

今来ただろう、そばで立っている駿と花が苦笑いしていた。


END******


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