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第3章 変装と女心

先生と出会ってから２年とほんの少し。

いつもと同じ火曜日に、いつもと違う連絡が、母親からラインで届いた。

初めての"授業キャンセル"に、私は思った以上に落ち込んでいた。



変装してBARに潜り込んで。

急に隣の人のお酒を飲んで。

泣き出して。

最後には詩織さんに頭を撫でられたりしながら帰宅した。



・・・そんな、自分の行いが招いた結果なのは分かってる。



先生が、私に気を使って「体調が悪いから」と嘘をついたのも何となく分かってた。



本当に体調が悪いのかもしれないけど、

そうだとしたら、

それは、私が急に先生の職場に行って、空気を引っ掻き回したせい。



あんなに意気込んで、変装とかして、ばかみたい。

先生に、どうやって顔向けしたらいいのか、分からない。