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第8章 ﾊﾟﾊﾟの写真

「あれ？ここは？」
（男）「どうした？悲しい夢でも見てたか？ずっと、泣いてた。」
「えっ？なんか、ﾊﾟﾊﾟの夢を見てた。」
（男）「ﾊﾟﾊﾟ？あの男でなく？」
「うん。私が、赤ちゃんの時に、死んだって言ってた。」
（男）「そっかぁ。かっこいい親だったんだな。お前、あの母親に似てないから。そうだ！」

ﾊﾟｻｯ…

ﾃｰﾌﾞﾙの上に、厚みのある封筒を投げて寄越した。

「これは？」
（男）「開けろ。」

現金が、50万円と、私名義の通帳と印鑑が、入ってた。

「なに？何であるの？」
（男）「俺が、ふんだくってきた(笑)」
「えっ？！」
（男）「全て洗いざらい話してきた。どうする？」
「はい？何が？」
（男）「これからだよ。ばっか。ﾀﾊﾞｺいっか？」

ｶﾞﾗｯ…

その男の人は、窓を開けて、吸い始めた。